人生立て直し術!小さなことからコツコツと【知恵泉】

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コツコツすることが、人生立て直しのコツ!

2016年3月29日に放送された「知恵泉」では、「小さなことからコツコツと 二宮金治郎 人生立て直し術」と題して二宮金治郎の生き方が特集されました。

全国の小学校でも銅像があるほどの勤学・勤労の象徴である二宮金治郎ですが、その生き方を詳しくは知りませんでした。

番組を見て、二宮金治郎の人生を知り、その生き方・智恵に感銘を受けましたのでまとめてみました。

名言満載で、とても勉強になる内容でした。

 

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人生を立て直す考え方

1 積小為大

金治郎の家は、もともと裕福な家庭だったそうです。しかし、寛政3年に起こった水害によって、収入源であった田畑を失しない、貧困に陥るようになってしまいました。

さらに、追い打ちをかけるように父母を病気でなくします。金治郎は叔父の家に身を寄せ、家を再興するために一心に働きました。

かなりつらい状況に陥った金治郎でしたが、めげることなく自分に出来ることをやり遂げます。

金治郎がしたこと
・大人に混じって働いても、十分な働きができなかった幼いころの金治郎は、自分にできることはないかと力仕事ではなく、わらじ作りをして大人たちに配布し、大変喜ばれた。
・夜遅くまで勉強し、明かりに使っていた菜種油を得ようと、自分で苗を植え収穫し油を取った。
・捨てられていた稲の苗を植え、一俵の収獲を得た。後に20俵もの収獲を得ることになる。

こうして金治郎は、その時にできることを懸命にやり遂げ、また小さなことからでもコツコツと取り掛かりました。

そして24歳のときには、念願であった家を復興することができたそうです。

年ごとの作物の豊凶をもたらすのは、天であって人ではない
土地が貧しいか豊かかを決めるのは、人であって天ではない

金治郎の確固たる意志に、驚かされます。

2 ゆとりとやる気

金治郎はその後、武家奉公人として仕えました。その頃、藩の家老であった服部家の、財政建て直しを頼まれます。

その財政の立て直しで、金治郎は「ゆとり」と「やる気」を出す知恵を働かせました。

金治郎がしたこと
・家計の収入と支出を丹念に調べ、支出を上回ることのない生活を指導
―「分度」:天が定めた分限にしたがい、暮らしの度合いを設計する
・必ず余剰金をつくり、貯金・積立をし、人生突然の事態に備える
・使用人の意識改革をし、倹約に協力した使用人に褒美を出し、やる気をかきたてた

金治郎の具体的な再建策は、武士の世界でも評判になったそうです。

また、五常講という無利子の金融組織を作り、仁義礼知親の心で助け合って生きる仕組みを作りました。

幼くして父母を亡くし、困難を体験した私は、自分と同じような困難を抱える他人には涙を禁じ得ない。そのような人の役に立つことをしたい。

金治郎の智恵はもとより、人をたすける心が成功へと導いたのではないでしょうか。

3 心の田を耕す

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金治郎35歳の時、小田原藩主大久保忠真より財政が悪化している下野国・桜町領の再建を頼まれました。

金治郎は桜町領に移り住み、生産意欲を失った農民たちに再建のための智恵を授けました。

金治郎のしたこと
・将来も持続できる改革を目指し、農民に自治を考えさせた
・意欲を持たせるため、よく働く人を選挙で選び、表彰や褒美を与えた
・人口を増加させ、生活の安定を図るため、桜町領への移住を奨励し援助金を与えたり、子供の間引きを減らすために養育費を補助した。

金治郎の改革は実を結び、米の収穫量も増え、復興は成功します。しかしその道中では、うまくいくことばかりではありませんでした。

農民たちの軋轢や、報奨制度へのねたみなど、金治郎の復興策への不満が出た時もありました。金治郎もこのままではいけないと、村の復興、人々のことを思い、あえて村から姿を消したこともありました。

金治郎を失った村の人々が、金治郎が戻ってくるのを願い、復興への意志を再び示すと、金治郎は村へ戻り、ともに復興へと尽力したのです。

我が道は人の荒れた心を切り開くのを本意とす
荒れた心が開けたときは、たとえ何万町歩土地が荒廃していても憂うること必要などない

桜町領の復興のため、金治郎が立て直しに関わった村は600あまりにものぼるそうです。

こうした金治郎の評判は幕府へも伝わり、56歳の時には幕臣にも登用されることになりました。

人をたすけ、人に感謝し、自分自身も救われる。金治郎はこのような生涯を送ったのです。

感想

自分自身もコツコツとできることをし、また、人にもそれを上手に教え、助けることができる。

これは偉大な能力だと思いました。これも金治郎の人徳あってのことですが、彼の人を助けたいという心が生んだものなんだと思いました。

大きなことを望むことも大事ですが、まず自分にできることを、日々コツコツとやりたいと思いました。

そして心の田を耕し、人の為になることをしていきたいですね。

 

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