自宅でチェックしてみてください!
2016年4月23日に放送された「世界一受けたい授業」では、
慢性腎臓病(CKD)について特集がありました。
放置すると突然死の危険性もあるというCKD。
腎臓について普段から意識している人はなかなかいないと思いますが、
決して他人事の病気ではないと思いました。
今回は慢性腎臓病の恐ろしさ、早期発見方法に加え、
腎臓に負担をかけない食べ物などを学ぶことができました。
気をつけたいことがたくさんありましたので、
まとめてみました。
腎機能低下が恐ろしい病気に繋がる
今回、「腎臓」について教えてくれるのは、
東京慈恵会医科大学主任教授の横尾隆先生です。
日本人の死亡原因トップ3は
2位 心疾患
3位 肺炎
これらの病気に関係しているのは腎臓の機能低下。
さらに他の多くの病気の原因にもなるんだそうです。
その理由は、腎臓は血液をキレイにする機能があるから。
腎臓の役割を知っておきましょう。
・塩分と水分の排出量をコントロールして血圧を調整する
・血液をつくるホルモンをだす
・体液の調整、血液の酸性、アルカリ性の調節
・骨を強くするホルモンをだす
腎臓の機能が低下し、血液をキレイにすることができなくなると…
血管がボロボロになります。
その結果、心筋梗塞や脳卒中のリスクがなんと3倍に!
さらに免疫力が低下するためガンや肺炎のリスクも上昇します。
恐ろしいことになりますね。
CKD
慢性腎臓病(CKD)という病気があるそうです。
腎臓の機能が40%以上ダメージ受けた状態が慢性腎臓病だそうです。
この病気の恐ろしいところは、一度なってしまうと回復が望めないこと。
そして慢性腎臓病が進行すれば、人工透析をしなければならなくなります。
慢性腎臓病になっている人はどれくらいいると思いますか?
なんと成人の8人に1人!数にして約1330万人。
このことから「新たな国民病」とも言われているそうです。
慢性腎臓病にはさらに厄介なことがあります。
それは「痛みが出ない」こと。
気付かずに進行してしまい、気づいた時には危険状態も考えられます。
慢性腎臓病が進み、人工透析患者となる人が年間6000人にもなるとか。
決して人事ではありませんね。
家庭で簡単にできる早期発見方法
腎機能が弱っていないか、自分で確認する方法です。
・シャボン玉のような大きくふんわりとした泡
これがなかなか消えない場合は要注意。
10秒~20秒、消えなかった場合は受診を考えましょう。
上記の方法では、尿蛋白の量が少ない場合は判断できません。
もうひとつの確認方法あります。
・足のすね、骨の上を10秒ほど押します。
へこみができて、なかなか戻らない場合はむくみとして考えられます。
専門医の診療を受けることを考えてください。
腎機能が低下すると、体内の水分が尿として排出できなくなるため
むくみが起こります。
どういう人に慢性腎臓病の危険性があるのか
慢性腎臓病は生活習慣と、大きく関係しているんだそうです。
腎臓病にかかりやすい人は
太りすぎの人、そして痩せすぎ人です。
極端なのはダメだということですね。
そして一番危険性がすくないのは、ちょいポチャの人。
B M I の値が25以上30未満の肥満度1の方が、
慢性腎臓病には縁遠いようです。
最近明らかになった「小太りが健康によい」というデータがあるそうですが、
その説は正しいようです。
ちなみに一番短命なのは「痩せすぎ」だそうです。
慢性腎臓病になりやすい食事
腎臓に一番負担をかけるのは「塩分」
厚生労働省による1日の塩分摂取量の目安は
男性が8g 、女性は7g です。
それに対し、日本人の1日の平均の塩分摂取量は12.3gだそう。
1.5倍ぐらいの塩分を取っていることになります。
減塩の重要性は広まってはきていますが、
意識している人じゃないと、まず塩分過多になっていると思います。
減塩の工夫
番組で紹介された減塩の工夫です。
・味付けにカレー粉を使う
・おにぎりをするときは、塩を塩水にする
・味付けに辛味と酸味を使う
塩分以外で濃い味付けは可能だということですね。
塩を塩水にする理由は、舌の味覚の感じ方にあります。
味は舌全体で味わったほうが、濃く感じるそうです。
そのため塩粒で使うよりも食塩水にして
全体に行き渡るようにしたほうが味を濃く感じることができるそうです。
腎臓の衰えを防ぐ食材
番組で紹介された食べ物です。
ナス:腎臓の老化を遅らせるアントシアニンを含む。
番組では紹介されませんでしたが、
カリウムを含む食べ物も効果的だと思います。
カリウムは塩分の排出を促進する効果があります。
トマトジュースやバナナ、キウイフルーツなどに多く含まれます。
ただし、もともと塩分の摂取量が少ない人は
カリウムを多く含んだ食べ物の食べ過ぎには、注意が必要です。
逆に腎臓に負担となりかねません。
まとめ
・排尿時の泡、むくみでチェック
・痩せすぎ、太り過ぎは危険
・減塩に取り組む
気づかない間に、危険な状態になってしまうというのは
非常に恐ろしいですね。
できるだけ定期的な検診は必要かと思いますが、
普段から減塩を意識するようにしたいですね。