触れるだけ！痛み・ストレス・認知症を改善するホルモン【ガッテン！】

触れ合いって大事なんですね。

2016年6月1日に放送されたガッテン！では
「癒やしホルモンの驚きパワー」と題して
痛みや認知症に効くホルモンの紹介がありました。

慢性の痛み
認知症
高血圧
不眠

多くの方が悩んでいるこれらの症状。

少しでも良くなったらと思い、
薬を飲んだり、病院に通ったりされていると思います。

しかし、あるホルモンが
痛みやストレスを改善してくれることが分かったんです。

私たちの体には驚くべきパワーがあるんですね。
大変驚きましたので、忘れないように記録しておきます。

驚き！ホルモンの力

フランスの実験です。

女性からどれだけ電話番号を聞き出せるかという実験。

この実験で、話しかけたときに、
たった1秒あることをすれば成功率が2倍になったんだそう。

それは「腕に触れる」ということ。
体に触れると、脳からある物質が大量に出てくるんだそうです。

もうひとつ番組内での実験。

5分間ハグをしてもらい、
体内にどのような変化があるか調べました。

その結果、平均で25％もあるホルモンが増えたそうです。

そのホルモンの名前は「オキシトシン」

あまり聞いたことのない名前かもしれませんが、
研究が進んでいるスウェーデンではよく知られたホルモンだそう。

オキシトシンの効果

この「オキシトシン」
痛みやストレスを和らげたりする効果があるのです。

そして実験のように、触れることで脳内に出ることから、
タッチケア（触れるケア）が行われているんだそう。

病院では、癌や痛みのある患者への治療として。
学校や保育園でも、タッチケアを行うことによって
問題行動や乱暴な行動が減ってきたそうです。

高血圧や認知症にも効果があります。

高血圧の人に10分間、背中のマッサージを週3回したところ
血圧が平均10も下がったという報告がたくさんあるんだそう。

また認知症の方への毎日10分間のタッチケアで
言動や行動が変わり、徘徊することもなくなったそうです。

もちろん病気自体が治ったわけではないのだそうですが
病気が引き起こす諸症状を改善する効果が期待できるのだそう。

オキシトシンの効果

脳にある扁桃体という場所。
痛みやストレスがかかった時に不安や恐怖を感じる場所です。

この扁桃体が慢性の痛みや認知症などの症状の悪化に
深く関わっていることがわかってきたそうです。

痛みやストレスを受けると扁桃体が興奮します。

さらに痛みやストレスが長く続くと
痛みを増幅し、血圧も上がり、不眠のような症状を引き起こします。

オキシトシンは扁桃体に直接働きかけ、興奮を鎮める効果があるのだそう。

さすったりすることでオキシトシンが出るわけなんですが、
物理療法、マッサージが科学的に説明できる段階に
なってきたということなんだそうです。

触ることで、触覚が脳に伝わって
脳の視床下部からオキシトシンがでます。

触れる面積が広いほうが安心感が出るそうです。
また、触った側にもオキシトシンを出ます。

安心・信頼できる人の触れ合いが大事なんですね。

体に触れなくてもオキシトシンは出る

アメリカにあるウィスコンシン大学の
レズリー・セルツァー博士の研究です。

7歳から12歳の女の子61人に
大勢の前でスピーチをさせたそうです。

スピーチですからストレスを感じますね。

そして、その直後にあることをすると
オキシトシンがものすごく増え、ストレス値も大幅に減ったそうです。

それは母親の声を電話で聞くということ。

自分が信じられる好きな人の声を聞くだけで
オキシトシンが出るそうです

さらに効率よくオキシトシンが出せる方法があります。

それは電話をしているときに、
抱きまくらのようなものに触れるということ。

声だけだと人の存在を感じにくいですが
人間のような抱き心地というか感触があることで
人の存在をよく感じられるようになり、オキシトシンがよく出るんだそうです。

まとめ

人と人との触れ合いが大事なことは分かってはいましたが
科学的に証明されようとしているんですね。

痛みやストレスに効くなんて驚きです。

人間って素晴らしいですね。