2016年8月20日の”世界一受けたい授業”では
「みんなが知りたい食品の保存法ランキング」が放送されました。
暑い夏。食べ物が腐りやすい時期です。
食べ物はなんでも冷蔵庫に入れておけばOKと思っていませんか?
食べ物によっては冷蔵が悪い場合もあります。
常温保存、冷蔵、冷凍と使い分けるのがベストです。
でも食べ物の保存方法って、特に習ったわけでもないので
何が正しいのか、わからないですよね。
・味噌の保存方法は?
・手作り麦茶はいつまでもいける?
・ベストな肉の保存方法は?
・レタスを長持ちさせるある工夫とは?
食べ物の保存方法がわからず困っているという人は多いはず。
忘備録としてまとめました。
食品保存のスペシャリスト
教えてくれるのは食品保存のスペシャリスト、
東京農業大学元教授の徳江千代子先生。
食品保存や賞味期限などについて本も書かれています。
先生が仰るには食品ロスは社会問題であり、
意識を変えて一工夫するだけで十分に改善ができるとのこと。
食べ物の保存方法を見直しましょう!
ちょっと一工夫の食品長持ち術最新版
気になる食べ物の保存方法がランキング形式で発表されました。
第5位 正しい味噌の保存方法
カップ型の市販の味噌の上には薄い紙が置いてあります。
この薄い紙は何のためにあるか知っていますか。
味噌は空気に触れるだけで酸化し、劣化します。
なので、できるだけ空気を遮断するのが保存のポイント。
味噌の上においてある薄い紙は、
酸化や乾燥を防ぐためのものだったのです。
味噌の使用後はヘラやスプーンで表面を平らにし、
薄い紙を密着させ、蓋をして保存しましょう。
シートを捨ててしまった場合はラップを使ってもOKですよ。
第4位 手作り麦茶の正しい保存方法は?
手作り麦茶は煮出した後、そのまま冷蔵庫に入れて冷やして保存しましょう。
常温でゆっくりとあら熱を取っていては、その間に細菌が繁殖してしまいます。
その状態で冷蔵庫へ入れても菌は増え続け、3日ぐらい経てば急に細菌が増えます。
煮出しタイプではなく、水出しタイプはさらに日持ちはしません。
2日で飲みきるようにするのが良いそうです。
第3位 桃をおいしいまま保存するには?
桃の保存方法は常温保存。
冷蔵庫で保存すると水分が抜けて、甘みも少なくなります。
保存する場合は、桃を一つ一つキッチンペーパーで包み
風通しの良い場所で常温保存します。
食べる2・3時間前に冷蔵庫で冷やせば、美味しく食べられるでしょう。
第2位 おいしい肉の保存方法
肉の保存方法のポイントはとにかく空気に触れさせないこと。
空気に触れるとすぐに酸化し傷みやすくなります。
保存する場合は、肉の表面をペーパーで拭き、
1枚ずつ空気が入らないようにラップで包みます。
その後、密閉ブクロに入れチルド室で保存しましょう。
また、冷凍保存をする場合は肉の旨味が減ってしまいます。
そこで、この旨味をなるべく減らさないようにする方法があります。
それは冷凍する前に、肉を氷水にくぐらせること。
氷水にくぐらせることで、肉の表面に氷の膜ができ、
酸化や乾燥を防ぎ、旨味を逃さないことができるのだとか。
氷水をくぐらせたら、水を切らずラップして冷凍庫へ入れ保存しましょう。
第1位 正しい野菜の保存方法
かぼちゃの保存方法
丸ごとのかぼちゃなら風通しの良い場所で
2、3ヶ月は保存が可能だそうです。
しかし、切ってしまうと傷みが早くなります。
その場合は内部の種を全部とってしまいましょう。
種は栄養を多く含んでいるので、その部分から傷みやすくなるとのこと。
スプーンなどできれいに取り除き、
空気に触れないようにラップで覆って、野菜室で保存しましょう。
レタスの保存方法
ひと玉使いきらない場合、
包丁で切って残りを保存するのはお勧めできません。
レタスは金属に当たると変色し味も落ちていきます。
使い切らない場合は外から1枚ずつ使い、残りを保存しましょう。
また、残ったレタスは芯の部分に爪楊枝を3~4本刺し、
ポリ袋に入れて冷蔵庫に保存すると長持ちします。
レタスの芯は葉から栄養を取り込もうとし、
そのままでは傷みが進んでしまいます。
爪楊枝を芯に刺すことで
成長しようとする働きを弱めることができるのだそう。
まだある知らなかった食品の保存方法
いちごの保存方法
いちごを保存する場合は水洗いせずに冷蔵庫で保存します。
水分が傷みを進めてしまうので、
食べる直前に洗うようにしましょう。
梅干の保存方法
食塩濃度が高い場合(18%以上 )は常温保存が可能。
食塩濃度が低い場合や
塩以外の調味料が入っている場合は冷蔵庫で保存しましょう。
蜂蜜の保存方法
蜂蜜は基本的に腐らない食品なので、常温で保存が可能です。
逆に15度以下になると結晶化を始めますので、
冷蔵庫には入れないようにしましょう。
コーヒー豆の保存方法
コーヒー豆は湿気や臭いを吸着しますので、
冷凍庫で保存するのがベスト。
1ヶ月ぐらい保存する時は、
1回使う分だけ小分けして冷凍庫に入れて保存しましょう。
まとめ
・水分が傷みを進めてしまう場合と、保湿が必要な場合がある
・野菜は収穫後も成長が進み、傷みに繋がる
番組ではクイズ形式で保存方法が紹介されていました。
結構、えっと思うようなことも多かったです。
食べ物を無駄なく使えれば、
節約にも繋がるし、大事なことですね。