2016年12月14日の”ガッテン!”で「インフル肺炎・がんに効く ネギパワーSP」が放送されました。
昔から、ネギを首に巻くと風邪に効くと言いますね。
あれって迷信なんでしょうか?
それとも本当に効く?
実はネギには素晴らしい効果があることが、最近の研究でわかったそうです。
その薬効はインフルエンザなどの感染症や、肺炎、そしてガンにまで効くのだとか。
今回は身近な野菜である「ネギ」の健康パワーについて知ることができました。
忘れないようにまとめておきます。
ネギの健康パワー
古くから知られていたネギの健康パワー。
科学的に証明されてきたようです。
ネギの香り成分 アリシン
番組の実験ではネギの香りを嗅いで、サーモグラフィーで体温を調べるという実験がありました。
すると刻んだネギを嗅ぐだけで3分後、体の温度が1度以上アップ。
しかし、食べたときにはニオイを嗅いだとき以上の効果は見られませんでした。
体温を上げたのはアリシンという成分。
ネギを切った時に酵素が反応し、アリシンという刺激のある成分が出ます。
このアリシンが空中に飛び出し、鼻から入ると血流がアップ。
体の抵抗力を高める効果があると考えられているそうなんです。
また、食べたときにはなぜニオイを嗅いだときのような効果が出なかったのか?
それはアリシンは空気の6倍重いから
切ったあとのネギを食べても香りが置いてけぼりになるのだそうです。
SARSに効いた?
2003年に中国を襲った感染症SARS。
8千人以上が感染し 死者は700人を超えたそうです。
しかし、このSARSの被害をほとんどを受けなかった地域があるそうです。
その地域は中国有数のネギの産地、広東省章丘。
なんと、章丘では患者が一人も出なかったそうです。
この地方ではネギを生でまるかじりで食べるそうですが、この習慣こそウイルス撃退のパワー。
丸かじりすれば香り成分のアリシンが全て口の中で発生しますので、薬効成分のある香りを逃すことなく体内に取り込むことができるのです。
また、アリシンは加熱すると発生しないので、生でかじることは血流と抵抗力をアップさせるのに最高の食べ方だったんですね。
風邪の予防に役立つネギの首巻きの作り方
白ネギに切り込みを入れます。ポイントは細く刻む事。
細かく刻むことで香り成分のアリシンが沢山発生するそうです。
ネギの汁で肌が荒れないように、手ぬぐいやタオルでネギをしっかりと包みます。
香りが強すぎる場合は表面を少し火で炙れば、香りを和らげることができるそうです。
風邪の引き始めなどに試してみましょう。
さらに凄い!ネギにある新健康成分の発見
三重県津市にある農業・食品産業技術総合研究機構が発見したそうです。
ネギのある部分を食べると、Iga抗体の働きが1.5倍アップ。
さらに、マクロファージの働きが5倍、ナチュラルキラー細胞の働きは3~4倍になったというから驚きです。
Iga抗体というのは唾液などに含まれ、細菌やウイルスを取り込み防御する成分。
マクロファージは、体内に侵入した細菌やウイルスを異物とみなし、捕食して処理するもの。
ナチュラルキラー細胞は、がん細胞など体内に発生した異常な細胞を発見して攻撃するもの。
いずれも体に欠かせない重要な働き。
ネギにこういった免疫系を活性化する作用があることが発見されたそうです。
その効果があるのはネギのある部分。
それは、ネギの粘液「ヌル」と呼ばれているもので、ネギの青い部分の内側にあります。
新鮮なネギだとネバネバとした透明の液体がついているのがわかります。
そんなのあったかな?と思う方もおられるかもしれません。
ネギが乾燥している場合は見えませんが、水をつけると粘液は復活します。
免疫系を活性化させるために大事なのは、ネギの粘液が含まれる青い部分を食べるということ。
ネギの粘液の効果は加熱しても冷凍しても変わらないそうです。
どれぐらい食べればよいかということは、まだ研究段階だとのことですが、様々な料理に使って積極的に食べていきたいですね。
ネギの保存法
ネギはチルド室で新聞紙に包んで保存しましょう。水分が保たれます。
寒い場所に置いておくと、ネギは呼吸を減らしエネルギーの消費を抑えるそうです。
その結果、水分が減少していくのを抑えられるそうです。
また、寒くなることでネギは糖分が増え、甘味がアップするという効果もあります。
まとめ
・ネギの粘液に免疫系を活性化させる効果あり
・青い部分も残さず食べよう
ネギに素晴らしい健康効果があったということにビックリです。
いままで、薬味ぐらいにしか使っていませんでしたが、しっかりと食べていきたいと思います。