脳のクセを知れば衝動買いも抑えられる!
2016年4月9日に放送された助けてきわめびとでは「脳科学で買い物力アップ」と題して脳の驚くべきクセについて特集がありました。
「なぜ無駄遣いをしてしまうのか」をテーマにしていましたが、買い物だけでなく普段の生活に活かせる智恵、考え方を学ぶことができましたよ。
脳がしていることってスゴイんですね。あらためて興味を持ちました。
紹介された脳のクセについて忘備録的にまとめましたので、チェックしてみてくださいね。
無駄遣いは脳のクセ
今回、脳のクセについて教えてくれるのは、脳研究者で東京大学教授の池谷裕二先生。著作多数でとても有名な先生ですね。
池谷先生が言うには、「脳のカラクリを知れば人生はもっと楽になる」とのこと。脳がしてしまうクセを知らないまま生活していると、気づかないうちに損をしている可能性もあるんだとか。
脳のクセの例として、番組ではだまし絵を使って説明していました。違う色にみえるのに、周囲を隠して色の比較をしてみると実は全く同じ色っていう絵です。
影が当たっている部分はこのぐらいの明るさだろうと、勝手に脳が判断するのが理由だそうです。人間は周囲の状況を判断して補正してしまう癖があるんですね。
脳のトゲ
お笑い芸人のダンディ坂野さんが、100円均一のハサミを売る実験です。元が100円のハサミなので、買い物客はみな100円前後の値段をつけていました。
しかし、値段をつけてもらう前に、脳のクセを利用したあることをすると皆の評価は一変します。なんと1000円から7500円もの値段をつける人も現れました。
なにをしたかというと、買い物をする前に500から3000までの数字が書かれたサイコロを振ってもらっただけ。
実験の結果、振って出たサイコロの目が多いほど高値をつける人が多くなるという結果になりました。
キーポイントは脳のトゲ
サイコロの数字と、自分のつけた値段がリンクするように、脳は印象に引っ張られました。そして、つられて評価まで変わってしまうそうです。
たとえば3000円もすると予想したのであれば、3000円もするにはそれなりの理由があるということを脳が錯覚して、値段にあった理由付けをしてしまうそう。
店頭に高い物を置いておき、中にそれなりのものを置いておくと、中の物はそれほど安くないのに高いものと比べて安いと錯覚しがちなります。
また、この癖は生命の進化の記憶なんだそうです。生きるか死ぬかの決断をしなければならない時代、優柔不断では生き残ることができないため、自分がくだした判断を疑おうとはしないものだそうです。
この脳のクセに対抗するためには、自分の判断をまず疑ってみることや、脳トゲがあるんだという事を思い出すこと、また「1万円以上のものは衝動買いしない」など自分のルールを作っておくが大切なんだそう。また商品の相場を知っておくのも大事ということでした。
販売マジック
うなずくだけで買ってしまう
首を縦に動かすことは、購買意欲促進の効果があるのだそうです。インターネット商品ページでも、縦スクロールが多いのにはそういう意味もあるんだとか。
ちょっと恐ろしい気がします。また、どの文化にでも首を縦に振ることがイエスで、横に振ることがノーなんだそうですよ。
柔らかな椅子が財布のひもを緩める
感情は脳から生まれますが、身体感覚にも大きな影響を受けているそうです。
柔らかな椅子に座った時と硬い椅子に座った時では、態度の柔らかさや硬さも椅子の柔らかさによって変わってくるんだそうです。
交渉事は、相手をふかふかの椅子に座らせて進めましょう!
また、ガッツポーズを作ると自然とやる気が出るんだとか。私たちの身だしなみや、周りにあるものが、私たちの感情を作っていくんですね。
三択ロースにご用心
再び、ダンディ坂野さんが、旅行を売る実験に挑戦。15万円の乗り継ぎ便と30万円の直行便を売ります。
二択の場合、圧倒的に15万円が人気ですが、あることをすることで、30万円の直行便が売れ出します。
そのあることというのは「30万円の乗り継ぎ便」を用意して、3択にすること。
「30万円の直行便」があるので、同じ値段の乗り継ぎ便は選ばないため必要ないように思いますが、これがおとりとなって「30万円の直行便」が売れ出しました。
これは、脳は違いを探す癖があり、仲間はずれを嫌うからだそう。人は集団生活をする生き物ということからきているんだそうです。
30万円、30万円、15万円の3択の場合、仲間はずれの15万円が消え、30万円の直行便か乗継便の2択となってしまうそうです。
3択惑わされないためには、3択のまま考えないことが重要だそうです。2択ずつ順番に比較していくと、それぞれのメリットやデメリットがハッキリしやすいですね。
感想
脳が無意識のうちに、こんなにも働いているんだとは思いもよりませんでした。何かを考えている時だけではないんですね。
また、感情が、身体や環境に大きく影響されるというのも驚きでした。できるだけ自分の好きなものやここちの良い物に、囲まれて生きていきたいなと思いました!