2016年3月23日放送のあさイチでは「禅でシンプルライフ」と題して、日本のみならず、世界でも注目されている「禅」についての特集がありました。
近年、座禅会が密かなブームを起こしているとか。「心が洗われる」と、全国200ヶ所以上の禅寺で座禅会が行われているそうです。
今回の放送では、毎日の生活が楽しくなる「禅」の心について学びました。
座禅の効能、禅の言葉、禅の掃除術が紹介されましたので、まとめてみました。
掃除術の紹介では、片付けられない心理について気付きがありました。
座禅の効能
今回、禅について教えてくれるのは曹洞宗、徳雄山建功寺のご住職、枡野俊明さん。書籍も数多く執筆されている、著名なお坊さんです。2006年にはニューズウィークの日本版にて『世界が尊敬する日本人 100人』にも選出されたそうです。
禅とは、煩悩を捨てて、限りなくシンプルになること。今、この瞬間に集中することが大切だそうです。
番組では、ゲストの室井佑月さんが京都宇治の禅宗道場に体験修行にチャレンジしておられました。朝の5時の食事から始まり、掃除、座禅となかなか大変そうでした。
30分、2回の座禅では、外国人の方や、子供の姿も。背筋を伸ばしゆっくりと腹式呼吸をしながら、心を無にします。
番組調べでは、座禅をすると幸せを感じるホルモンが増えるそうです。血中のセロトニンの濃度が、30分の座禅で緩やかに増え、その後も持続するとか。これは、腹式呼吸に一因があるそうです。
禅の言葉
禅の言葉として、16の言葉が紹介されました。
阿吽、一期一会、喫茶去、脚下照顧、行解相応、禅即行動、知足、而今、日々是好日、平常心是道、放下着、本来無一物、莫妄想、明珠在掌、夢、和敬静寂
阿吽や一期一会、日々是好日など、知っている言葉もあれば、初めて聞いたような言葉もあります。「夢」も禅の言葉なんですね。
一期一会(いちごいちえ)…会えるのはこの時限りかもしれない
喫茶去(きっさこ)…人類皆平等
脚下照顧(きゃっかしょうこ)…足元を見つめなおす
行解相応(ぎょうげそうおう)…心と行動の一致
禅即行動(ぜんそくこうどう)…考える前にうごく
知足(ちそく)…足るを知る
而今(にこん)…今を大切に
日々是好日(にちにちこれこうにち)…どんな日もかけがえのない1日
平常心是道(びょうじょうしんぜどう)…日常の心がけが大事
放下着(ほうげじゃく)…執着から離れる
本来無一物(ほんらいむいちもつ)…もともと何もないのだから
莫妄想(まくもうそう)…雑念に囚われるな
明珠在掌(みょうじゅたなごころにあり)…世界に一つだけの花
夢(ゆめ)…はかなき人生だからこそ
和敬静寂(わけいせいじゃく)…敬いの心をもって、やすらぎの空間を
※上記は管理人の解釈です
片付けられない心理とは?
禅の考え方を知れば掃除が変わるということで、掃除教育の財団法人理事長である今村暁さんが掃除術を教えてくれます。
ゴミの重さは心の重さ
片付けられないのは、いろいろストレスを抱えて、心が重い状態になっているのではないかという診断がありました。ただ、ズボラなだけではないんですね。
片付けの最初の段階として、まず、無駄なものを徹底的に捨て去ること。これは禅の教えである、「物への執着心をなくす」ことにつながりますね。
その方法として、1年以上使っていない物に印をつけ、処分するかどうかを決めることをされました。1年以上使っていないのに、残しているものって結構ありますよね。心当たりないですか?
つぎに、キレイになった部屋を維持するための方法です。
・日記を書く(したいと思っていることを書く)
片付けられない人、綺麗な状態が維持できない人は、頭の中が混乱しているそうです。その結果、どうでもよいという心境になりやすく、心の不感症になっているから、自分でやってみたいことなどの感性が湧き出ないことが多いのだとか。
それが、部屋がキレイになるとスッキリして、いろいろやってみたいことが出てくる。そこで、日記を書くと心の変化がわかり、キレイな部屋を維持しようという前向きな気持ちになれるようです。
最後にゴミ屋敷予備軍チェックです。2~3個で汚部屋予備軍、4~5個でゴミ屋敷予備軍、6~7個ですでにゴミ屋敷?ですよ。
・着ていない服が家にたくさんある
・意識的に換気することはほとんどない
・通販番組が大好きで、つい衝動買いをしてしまう
・突然イライラしたり、悲しくなったりすることがある
・つい先延ばしにしてしまうクセがある
・掃除が習慣になっていない
・時間ギリギリにならないと起きられない
感想
番組では、禅の言葉は2、3個しか紹介されませんでしたが、調べてみると深い意味がある言葉ばかりでびっくりしました。海外でブームになっているのが、不思議におもっていましたが、なるほど納得です。
また掃除術で紹介された、日記を書くというのもいい方法だと思います。思っていることを書くということは、自分の心のモヤモヤを吐き出して、掃除することにもなると思います。
今回は、禅の深さの一端を感じることができました。