2016年12月9日の”その原因、Xにあり!”で
「痔の原因は『いきみすぎ』にあり」」が放送されました。
擦れるので歩くのが大変ほどひどい…
排便の時が痛くて、トイレが怖い…
肛門科に行くのが恥ずかしい…
痔の悩み…人にいえないですよね。
実は、成人の4人に3人は痔について悩んだことがあるそう。
痔といえば中年男性に多い悩みというイメージがありますが、男女比はほぼ同じ。
男女共通の悩みなのです。
今回は、痔の原因である「いきみすぎ」と
痔の痛みが軽減する理想の排便ポーズについて学ぶことができました。
忘備録としてまとめておきます。
痔ができる原因は「いきみすぎ」
「いきみ」は排便するときに誰もがする行為ですが
いきみすぎると痔の原因になるそうです。
便の最終出口である肛門。
肛門付近には網目のように毛細血管が密集していて、
便やガスが漏れないようにクッション構造になっているそうです。
排便時にいきむと、この肛門付近の毛細血管に血液が集中。
その結果、毛細血管がうっ血して腫れ上がったものが「痔」と呼ばれるものなのです。
いきみの圧力ってどれぐらい?
排便のときにうんうん唸っていませんか?
もちろん、いきむことは排便に必要なこと。
いきむことで横隔膜や腹筋の圧力が直腸に加わり、便を押し出します。
しかし、いきむ圧力はかなり強いのだそう。
その圧力はみかんを皮ごと押し潰すほどなんだとか。
排便は行きていく上で何度もするわけですから
肛門周辺にはその圧力が繰り返し伝わっているのです。
痔になる人が多いのもうなずけますね。
いきみすぎチェック
①とりあえず行っとこうトイレ
決まった時間にトイレに行く習慣がありませんか?
便意が無いのに無理にだそうとすると、いきみすぎの原因になります。
便意とは、便が直腸を圧迫する刺激が脳に伝わり生じること。
便意を感じてからトイレに行けば
1回のいきみで7割・8割排便できるそうです。
②全部出し切ろうトイレ
全部出し切ろうとするのもいきみすぎの原因。
まだ残っている感じというのは、たしかに気持ちが悪いのですが
いきみすぎて負担にならないようにしましょう。
③スマホしながらトイレ
スマホや新聞、読書などをしながら長時間トイレに入っていませんか?
長時間トイレにいるということは、必然的にいきむ回数も増えます。
また、それが癖になって常に時間をかけないと排便できなくなってしまう可能性もあります。
理想は3分以内。
ちなみに、日本人の平均トイレの時間は5分41秒なんだそうです。
理想の排便ポーズ
今年、イタリアの医学誌で「理想の排便ポーズ」が発表されたそうです。
発表したのは大腸肛門病センター高野病院の高野正太医師のチーム。
そのポーズとは…
ロダンの「考える人」のような前傾姿勢。
①上半身は前傾、肘と膝をつける
②足は軽く開き床につけます
③腹筋にだけ力を入れる
ポイントは直腸の角度。
まっすぐな姿勢の場合は、
直腸は恥骨直腸筋という筋肉に引っ張られ、くの字に曲がっているそうです。
一方前かがみになると恥骨直腸筋が緩み
直腸の角度も緩やかにまっすぐになるそうです。
そのため、いきみすぎなくても便がスムーズに出るのだそう。
理想の排便ポーズの効果は?
背筋を伸ばした姿勢で排泄できなかった人に
前傾姿勢で排便してもらったそうです。
すると21人中11人が排便することができたそうです。
また、番組での声では
「負担がかからないので痔が飛び出しづらくなっている感じがする」
「痛みがだいぶ軽減された気がする」
などの意見がありました。
まとめ
・便意を感じてからトイレに行き、長く居座らない
・理想の排便ポーズは「考える人」
痔に悩む人が大勢いることに驚きました。
虫歯や歯周病とおなじぐらい一般的な病気らしいです。
食べたら排泄するわけですから、当然といえば当然ですが。
痔を予防するには便を柔らかくすることも大事。
食物繊維をたくさん取って、理想のポーズで排便すれば毎日快適ですね。